Ryusuke Fuda's Newsletter #48
- Vercel がシリーズCで102億調達しユニコーンへ
- OpenAI x Microsoft から新サービス公開
- 2021年はAndreessen Horowitz のExitが過去最高の年に
出典: https://vercel.com/blog/series-c-102m-continue-building-the-next-web
開発後の即時プレビュー機能とフロントエンドのコードホスティングでフロントエンド開発者とそのチームの体験を向上させたている Vercel がシリーズC で 約102億円を調達しユニコーン入りをはたしました。
Vercel がユニークなのはホスティングビジネスとは別に React ベースのフロントエンドフレームワークである Next.js の開発もしているところです。一見すると関係ないものに見えますが Next.js が有名になればなるほどそれと相性の良い Vercel でのホスティング数も増えているようです。
Next.jsは直近 6ヶ月でダウンロード数が410万から620万へと50%増加しており、Vercel も GitHub や IBM, McDonald's などグローバルで 2,000以上の企業に利用されるまでに伸びています。Link
出典: https://copilot.github.com/
OpenAI は人工知能を研究する団体で、GoogleやFacebookなどの営利企業が自社の利益の為に人工知能を開発している中、株主ではなく人類の為の汎用人工知能の開発を目指すために非営利団体という形で2015年にスタートしました。
思想の通り、GPT-2, GPT-3というテキストから意図を汲み取り実行する汎用的なAIを公開し、小説から音楽、ソースコードなど文字通り汎用的に使えることで世間を驚かせました。
その後、2019年にトップが代わり非営利団体から営利団体になり、寄付だけに頼らず自立して運営をしていく路線を取ります。
そして2020年、GPT-3 に目をつけた Microsoft が GPT-3 の言語モデルの独占ライセンスを取得します。元々人類のための汎用人工知能が事実上ひとつの企業の手に渡ったことで批判も起きました。
ライセンス取得から1年たった今週、Microsoft は傘下の GitHub から OpenAIと共同で開発した GitHub Copilot をリリースしました。開発者が英語でコードの意図を書くとソースコードを自動で生成してくれるものです。
商業的に縛られない汎用的なAI という思想からは少し離れていっていますが Microsoft x OpenAI は今後様々な分野で衝撃を与えていきそうです。Link
出典: https://news.crunchbase.com/news/under-the-hood-a-decade-after-software-is-eating-the-world-andreessen-horowitz-has-its-best-exit-year-yet/
「Software Is Eating The World」という言葉は ベンチャーキャピタル Andreessen Horowitz の共同創業者でゼネラルパートナーの Marc Andreessen が、2011年にThe Wall Street Journal に掲載されたエッセイの中で述べられた言葉です。
10年経った今、ソフトウェアはDXの中心に位置し、企業は労働力や有形の資産よりもソフトウェアに投資しています。消費者もあらゆるところでソフトウェアの恩恵を受けています。
Andreessen Horowitz 自体も今年は Coinbase による超大型上場があり過去最大のイグジッドの年になるようです。Marc Andreessen は次の10年はどんなキーワードを思い浮かべているのでしょうか。 Link
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