Ryusuke Fuda's Newsletter #151
- ニューヨークを拠点とするゲーム開発スタジオPahdo Labsがa16zなどから1500万(約22億円)ドルを調達
- OpenAI が画像生成の DALL-E の次世代バージョン DALL-E3 を公開
出典: https://www.splunk.com/en_us/newsroom/press-releases/2023/cisco-to-acquire-splunk-to-help-make-organizations-more-secure-and-resilient-in-an-ai-powered-world.html
Cisco が ログデータを元にしたビッグデータ解析の Splunk を 280億ドル(約4.17兆円) で買収することを発表しました。
最近のIT企業の大型のM&A といえば、Adobe による Figmaの200億ドル(約2.9兆円) での買収が記憶に新しいですが、それを超える買収額です。過去一年間に起きたM&Aの中で製薬企業のM&Aを除くと最大です。
Cisco は近年ネットワーク機器などのハードウェアビジネスからCisco Security Cloudなどのソフトウェアによるサブスクリプションビジネスへと変革しているため、その製品拡充を目指してのM&Aになるようです。
買収は株式交換等はなく、4兆円すべて現金で行われるそうで、Ciscoのキャッシュ力には驚きです。Link
出典: https://blog.pahdolabs.com/p/pahdo-labs-raises-15m-series-a-to
ニューヨークを拠点とするゲーム開発スタジオPahdo Labsがa16zなどから1500万(約22億円)ドルを調達しました。
Pahdo Labsが開発するゲームはアニメ風のデザインが特徴で、各プレイヤーと協力して戦闘していきます。アニメ風が売りのゲームですが、チームに日本人がいないのが残念ですがグローバルチームでゲームを開発しているようです。
また、Pahdo Labs は若いチームで構成されていて、 TikTok でゲーム開発の日常を投稿し、すでに数百万ビューを獲得しているのも特徴です。TikTok を利用したマーケティングの良い事例で勉強になります。Link
出典: https://techcrunch.com/2023/09/20/openai-unveils-dall-e-3-allows-artists-to-opt-out-of-training/
OpenAI が画像生成の DALL-E の次世代バージョン DALL-E3 を公開しました。DALL-E3 の特徴は ChatGPT に組み込まれチャット形式で微調整しながら画像を生成するのが特徴です。これまでは、「青い部屋の真ん中に鏡がある」などのテキストを入力し、求める画像が出ない場合は「窓から光が差し込んでいる青い部屋の真ん中に鏡がある」などと再度入力する必要がありました。本アップデートでChatGPTに組み込まれると、チャット形式で、「鏡の左に花瓶を置いて」などのようによりインタラクティブで便利になります。
もうひとつの改善として、アーティストが自らの絵画や画像を学習データからオプトアウト(除外) 可能になりました。画像の生成系AI は学習データの著作権侵害に関しての訴訟を抱えている企業が多く、利用に足踏みしている企業が多い状況にあるため、アーティストがオプトアウトすることができるのはそれに対する対応に見えます。
DALL-E3 は10月にChatGPTのプレミアムユーザーに公開され、今後 API を提供するそうです。生成系AI はテキスト、画像、動画と各分野で熾烈な競争がしばらく続きそうですね。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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