Ryusuke Fuda's Newsletter #65
- 簡単に自宅サーバーを運用できるUmbrel が3億調達
- インドのスタートアップへの投資額上位はアメリカのVC
- テック企業のデザイントレンドが一周

出典: https://blog.getumbrel.com/seed-6d09aa08f8ac
ビットコインにはブロックへの書き込みを素早く行う為にライトニングネットワークというオンチェーン外での取引を行う仕組みがあります。
そのライトニングネットワークを自宅のサーバーで立ち上げるのに使われているのが Umbrel で、Raspberry Pi や The Bitcoin Machines などのマシーンにインストールすることで簡単にライトニングネットワークのノードを立ち上げることができます。
さらに、Umbrel には独自のストアがあり、メールサーバーや画像保存サーバーなどが簡単にインストールでき自宅のサーバーで高機能なアプリを簡単に運用できます。Umbrel はシードで約3億円の調達を発表しました。
Google や AWS などビックテック企業のインフラを借りずに全員が自宅のサーバーでデータを安全に保存し利用する時代がすぐ来るかもしれませんね。Link

出典: https://news.crunchbase.com/news/india-top-vc-investors-tiger-global-sequoia/
ここ最近インドのスタートアップに多く出資しているのはUSの投資会社です。Tiger Global Management と Sequoia Capital India が投資額として最大になっています。自国のスタートアップを資金面で支えているのが別の国のファンドという少々歪にも見えることがインドで起きています。
レイターステージではグローバルから調達することが多いので投資額を比較すると当たり前と思うかもしれませんが、驚くべきはアーリーステージでも Sequoia Capital India や YCombinator が多く出資しているということです。
インドのスタートアップの多くがUSマーケットやグローバルで勝負しているので日本の状況とは少し違いますが、日本の建築業界向けDX支援ソフトを開発する ANDPAD が Sequoia China から20億円を調達したりと日本でもインドと近いことが起きています。Link

出典: https://future.a16z.com/software-style-over-branding/
ここ数年のテック企業のデジタルデザインはほとんど似てきていて違いがなくなってきています。IBMやHPなどが全盛のコンピューター黎明期は見た目より機能を重視していましたが、1980年代から1990年代は機能性を超えてデザインを取り入れる余地が出てきました。初期のAppleの透明でカラフルなものが象徴するようにデザインで誰に使って欲しいかをアピールしはじめました。
2010年代には初期の iPhone が象徴するようなスキューモーフィズムと呼ばれるより詳細を描くようなリッチな表現が流行しましたが、よりフラットでミニマルなライフスタイルに合わせて今の表現になっています。
ソフトウェアとテクノロジーブランドのデザインは、ようやく一周し、今後は再びアイデンティを強調したデザインが流行すると予測されるとFigmaのプロダクトデザイナーが語っています。Link
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