Ryusuke Fuda's Newsletter #135
- Googleが年次イベントの開発者向けイベント Google I/O 2023 を開催し、AIを強調
- OpenSSFのAlpha-Omegaプロジェクトに、MicrosoftとGoogleがそれぞれ250万ドル(約3.3億円)を資金提供
出典: https://mirror.xyz/tableland.eth/ojpJ0iPGLJ8SEKKQp74d43fklIcle3h0GgrzraJuw8g
web3の為のSQLデータベースを開発するTablelandがシリーズAで800万ドル(約10億円)を調達しました。
現在、web3 の Dapps の開発者は オンチェーン上のデータの型に合わせるか、これまで通りの web2 のクラウドサーバーで中央集権のアプローチを取るかの二択です。
Tableland は web2 の利便性を維持したまま裏側で web3のオンチェーンデータを扱うためのプロダクトです。開発者は web2 で使い慣れたSQLを利用しオンチェーンのデータの読み書きを行うことができます。
現在の対応チェーンは Ethereum、Optimism、Arbitrum One、Arbitrum Nova、Polygon、Filecoinで、今後増やしていく計画を発表しています。Link
出典: https://io.google/2023/
Googleが毎年行ってる開発者向けイベント Google I/O 2023 が5/10に行われ、「Pixel Fold」、「Pixel Tablet」などの新デバイスや、Google Cloud のアップデート等が発表されました。
昨年は ARグラスを使ったリアルタイム字幕や、Googleマップの 「immersive(没入型) view」などメタバース寄りの内容でしたが、今年は AI の内容がほとんどを占めました。
ChatGPT などの LLM、GenerativeAI に対抗していることは明らかです。Googleは「Make AI helpful for everyone」を強調し Google document や Gmail などあらゆる製品に Generative AIを投入することを発表しました。2017年にテック企業としていち早く「AI First」を掲げAIのリーディングカンパニーとなった Google が 2023年に遅れをとることは誰も想像できなかったですね。Link
出典: https://openssf.org/press-release/2023/05/10/openssf-welcomes-new-members-veteran-cybersecurity-expert-as-general-manager-and-new-funding/
Open Source Security Foundation(OpenSSF)は Linux Foundation が主催するソフトウェアのサプライチェーンセキュリティのための業界を横断した組織で、オープンソースコミュニティが安全なソフトウェアを構築するための支援を行っています。
今週、OpenSSFのAlpha-Omegaプロジェクトに、MicrosoftとGoogleからそれぞれ250万ドル(約3.3億円)、合計して500万ドル(約6.6億円)の資金を得たことを明らかにしました。
Alpha-Omegaプロジェクトには2つの役割があり、Alphaは、OSSプロジェクトのメンテナーと協力して、プロジェクトのコード内で発見されていない脆弱性を探して対処します。Omegaは、広く利用されているOSSプロジェクトのうち10,000を特定し、それに対してセキュリティ分析、スコアリング、改修の提案を自動的にするものです。
OSSのセキュリティ問題は Socket や GitHub Security Lab などの営利企業も取り組んでいますが、Linux Foundation などの非営利団体へビッグテックが資金を提供していることから、ビジネスとして成り立つかどうか以前に課題解決が急務であることがわかります。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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