Ryusuke Fuda's Newsletter #136
- パスワード不要の認証システムの「パスキー」プラットフォームを開発する Hanko がシードで1億円を超える資金調達を発表
- リップルがカストディのスタートアップであるMetaco社を2.5億ドル(約3450億円)で買収しま

出典: https://www.together.xyz/blog/seed-funding
オープンソースのAIモデルとモデルを活用するためのクラウドプラットフォームを提供するTogetherがシードで2000万ドル(約27.5億円) の調達を発表しました。
世界中の投資家が注力する分野が web3とメタバースから AI へシフトしているのを感じる近頃です。Together もその波に乗りシードで大型の調達を成功させました。
Togetherが掲げる、「オープンソースで開発された誰でも使えるAI」は OpenAI の設立当初の目的と同じに見えます。OpenAI は当初同様のビジョンを持ち、オープンソースでモデルを公開していましたが、 AI の学習に莫大な資金が必要になり、途中からポリシーを変更して徐々にクローズドになっていきました。
Together が成長した時に OpenAI と同様の道を辿らないようにするには、今後公開される予定のAIモデルを活用するためのクラウドプラットフォームによる収益化が大切になると思います。Link

出典: https://siliconcanals.com/news/startups/berlin-adesso-ventures-invests-hanko/
パスワード不要の認証システムを開発する「パスキー」プラットフォームの Hanko がシードで1億円を超える資金調達を発表しました。
「パスキー」は Web の標準化団体 World Wide Web Consortium(W3C)が進めているパスワードレスでユーザー認証ができる仕組みです。既に Google、Microsoft、Yahoo!などが採用していて生体認証ができるデバイスで利用可能です。
ChatGPT を利用することでパスワードの推測がより簡単になり、あらゆるWebサービスでなりすましによる被害が増加することが予測されている中で、「パスキー」による生体認証の普及が急務になると予想します。Link

出典: https://techcrunch.com/2023/05/17/ripple-acquires-crypto-custody-startup-metaco-for-250-million/
リップルがカストディのスタートアップであるMetaco社を2.5億ドル(約3450億円)で買収しました。Metaco はスイスを拠点にする銀行や機関投資家へ向けたデジタル資産の発行、保存、転送などの決済サービスを提供しています。Citi や BNP PARIBAS などをクライアント持ちます。
今回の買収により、リップル社はエンタープライズ向けサービスを拡大することを発表しています。日本では2018年にマネックスがカストディのスタートアップであるコインチェックを36億円で買収した事例があります。リップルという暗号資産を持つ企業があらゆる暗号資産を扱うカストディを買収し、どういったシナジーを生んでいくのか今後に注目です。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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