Ryusuke Fuda's Newsletter #43

OSSプロジェクトは誰でも自由に関わることができる反面、悪口や嫌がらせ、ハラスメントなどが行われる可能性もはらんでいます。そこでプロジェクトの規範として国際的に使われているドキュメントが「Contributor Covenant」です。

Linux からSwift や Go, Node.js, Railsなど多くのプロジェクトで採用され、プロジェクトに貢献してくれる人に経緯を払うこと、性的な言葉や画像、軽蔑的なコメントや個人攻撃、煽り、公的私的な嫌がらせ、侮辱、その他コントリビューターとして恥ずべき行動をした場合は外されることがあることなどが書かれています。

この「Contributor Covenant」は 2014 年に Coraline Ada Ehmke氏が作成したもので今はバージョン2.0までアップデートされています。それをThe Organization for Ethical Source (OES) が引き継ぐことを発表しました。OES は OSSが、大規模な監視や人種差別的な取り締まり、非人道的な兵器の開発や人権侵害に使われるのを防ぐ為の活動をしている団体です。Link 

企業は今、Salesforce や Mailchimp などの SaaS, それに加えて自社のデータベースなどあらゆるところにデータがあります。そしてデータサイエンティスト、データエンジニアはそれらのAPIを使いながら Snowflake, AWS, Azure, GCP などのデータウェアハウスにデータを移行させそこから解析などを行います。

その各 SaaS から必要なデータを効率よくコードを書かずに実現させるのが OSS の Airbyte です。

今年 3月に 5.2億を調達した 3ヶ月後の今週 26億の調達を発表し急成長しています。リード投資家の Benchmark は MongoDB, elastic など OSSへ初期から投稿し成功へ導いていることから期待値の高さが伺えます。Link

ここのところ Creator という単語は TikToker や Instagrammer, YouTuber などを指すことが多くなってきています。彼らは魅力的なコンテンツをつくり投稿することで世界中の人々に価値を届けています。

しかし、コンテンツが優れているだけでは経済的な保証にはなりません。ほとんどはコンテンツをつくった人ではなくプラットフォームに収入が入ります。

この問題に取り組んでいるサンフランシスコ拠点のスタートアップ Beacons社はクリエイターへ経済的な自由を与えるプロダクトをつくっています。

今のところただのリンク集にも見えますが今週 A16z やクリエイターから株式型のクラウドファンディングなどで約6億円のシード調達をしたことを発表しました。

プラットフォームからの広告収益によらないクリエイター向けの経済支援の仕組みは NFT 含め新しい仕組みがどんどん出てくるので Beacons が何を出してくるのか今後が楽しみです。Link

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