Ryusuke Fuda's Newsletter #139
- 米Alphabet傘下のDeepMind社が開発した人工知能がプログラミングの処理速度を最大70%高速化するアルゴリズムを発見
- 米国証券取引委員会(SEC) が BinanceとCoinbase を提訴

出典: https://medium.com/llamaindex-blog/building-the-data-framework-for-llms-bca068e89e0e
LLMの為のデータフレームワークを開発する LlamaIndexが850万ドル (約11.8億円) を調達しました。
LLM の登場により、LLMを利用する企業が増えていますが、課題も出ています。大きな課題のうちの1つは、LLMにデータを投入するためのベストプラクティスを誰も知らないこと。2つ目はLLMのモデルには限られたパラメータしかなく、微調整にコストがかかることです。
LlamaIndex はこの問題を解決するソフトウェアです。具体的にはData Management とData Querying で後者が LlamaIndex特有の機能で LLM へ渡すデータを最適化するものです。
LLMに良い回答をさせるためにプロンプトエンジニアリングなどの言葉が誕生しましたが、それを最適化するツールを開発する企業が既に出てきています。LLM周辺ツールの開発に参加するエンジニアが増えている事がわかります。Link

出典: https://www.newscientist.com/article/2376512-deepmind-ais-new-way-to-sort-objects-could-speed-up-global-computing/
Alphabet傘下のDeepMind社が開発した人工知能がプログラミングの処理速度を最大70%高速化するアルゴリズムを発見しました。
DeepMindが発見したものは、ソートアルゴリズムと呼ばれるもので、簡単に言うとある順序で並んでいるものを別のロジックで並べ替える時に使われます。ECサイトを例にすると、新着順に並べ替える、価格が安い順に並べ替えるなどあらゆるところで使われるコードです。
ソートのアルゴリズムは昔から様々な方法で高速化されてきており私はこれ以上改善の余地がないと思っていたため、エンジニアの驚きは大きいと思います。世界中で一日に何兆回と利用されるプログラムの改善が人工知能によって発見されるのは人類にとって大きな出来事だと思います。Link

出典: https://cointelegraph.com/news/sec-lawsuit-binance-coinbase-crypto-industry-comments
米国証券取引委員会(SEC) が BinanceとCoinbase に対して訴訟を起こしたことで、SECのクリプトに関するスタンスが明らかになりました。SEC は Solana(SOL)、Polygon(MATIC) などの人気の暗号資産をセキュリティトークンとみなし、 それらの未登録の証券を提供したとして BinanceとCoinbase に対して訴訟を起こしました。米国で人気の投資アプリRobinhoodはこれを受けてSOL、MATICのサポートを終了することを発表しました。
SOLやMATICなどの仮想通貨がセキュリティトークンにはあたらない資産として保有していた人には影響が大きく、またBinanceやCoinbaseなどの取引所の売買が停止すると流動性が減るため、暗号資産発行側への影響も大きいです。実際、SOLはSECの発表により一時30%以上もの下落を記録しました。
BinanceやCoinbaseはどのような暗号資産が有価証券に該当するかどうかの判断基準について、SECが明示したルールを事前に公表せず、その一方で独自の執行措置による規制を継続的に行っていると批判すると同時に、暗号資産企業が海外へ流出するのを防げない決定だと意見しています。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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