Ryusuke Fuda's Newsletter #95
- クラウドインフラ向けELTのCloudQuery が1,500万ドル(約20億円)のシリーズAラウンドをクローズ
- Hasura が新サービスを発表
出典: https://deno.com/blog/series-a
今日の開発者はウェブサービスを構築、公開する上でとにかく複雑な問題に悩まされています。クラウドサービスも簡単なホスティングは静的サイトに限定されていて、それ以外は複雑なインフラの設定を強いられています。
Deno は JavaScript のランタイムで最も有名な Node.js の元開発者が開発する新しいランタイムです。複雑化した JavaScript 周辺の開発とデプロイをシンプルにすることに重きが置かれています。
Deno は今週セコイヤをリード投資家としてシリーズAで210万ドル(約28億円)を調達し、Deno Deploy というホスティングサービスを強化することを発表しました。
出典: https://www.cloudquery.io/blog/cloudquery-raises-15m-series-a
現在、AWSには300以上のサービスがあり、1,400以上の異なるAPIがあります。GCPでは139のサービスと200のAPIがあり、Azureでは136のサービスと600のAPIがあります。そしてこれらは増え続けています。
これらのデータや状態を検索、分析、管理するには、各サービスの管理画面では不十分でになってきています。そこで、データエンジニアリングで普及しているELTというアプローチで開発されたのがCloudQuery です。
これにより様々なデータソースをひとつのフォーマットに統合し保存することで簡単に読み込みや可視化が可能になります。
CloudQuery は今週1,500万ドル(約20億円)のシリーズAラウンドをクローズしました。Link
出典: https://techcrunch.com/2022/06/28/hasura-now-lets-developers-turn-any-data-source-into-a-graphql-api/
このニュースレータで度々登場するオープンソースのGraphQLプラットフォームの Hasura がHasuraCon'22 で新機能や今後の方向性を発表しました。
まずは GraphQL Data Connector (GDC) と呼ばれるもので、あらゆるデータソースを Hasura経由で GraphQL API に変換できるものです。
さらに Hasura Cloud が Google Cloud で利用できることも発表しました。Hasuraのユーザーを分析している中で、GCPを使っているケースが多かった為に連携することにしたそうです。
OSSを中心にビッグテックと上手く付き合い着実にエコシステムを築いていますね。Link
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