Ryusuke Fuda's Newsletter #133
- Kubernetes向けのネットワーク可視化、監視ツールである Otterize が1150万ドル(約15.4億円)を調達
- ChatGPTの影響がフリーランス市場で顕著になる
出典: https://github.blog/2023-04-12-github-accelerator-our-first-cohort-and-whats-next/
2022年11月にGitHubはオープンソース開発者向けの GitHub Acceleratorを発表しました。GitHub Acceleratorはオープンソースでフルタイムのキャリアを築きたいと考えている開発者向けの10週間のプログラムで、参加者は20,000ドルのスポンサー費とオープンソースのコントリビューターとのコミュニケーション、継続して資金を得るノウハウの提供を受けることができます。
GitHubは最初の採択プロジェクトを公開しました。1000を超える応募から20プロジェクトが採択されました。フロントエンドフレームワークのnuxt.js や Python用のGraphQLライブラリ、レスポンシブの高速化ライブラリなどが名を連ねています。
次回募集の際には日本のオープンソースの作者もぜひ応募することをおすすめします。Link
出典: https://techcrunch.com/2023/04/13/otterize-raises-11-5m-to-help-developers-securely-connect-software-services/
オープンソースソフトウェア(OSS) の Kubernetesクラスタ向けのネットワーク可視化、監視ツールである Otterize がスタートアップ化し1150万ドル(約15.4億円)を調達しました。
Otterize は Kubernetes向けのネットワークアクセスの可視化を行います。Kubernetes を利用しマイクロサービス化されたインフラは細かいシステムの集合体で運用されることからシステム間の状態を把握しないと不具合の特定が困難になります。 Otterize はネットワークの可視化ソフトウェアです。調達資金で、非Kubernetes のネットワークにも対応するようです。
OSS版は今まで通り無償で提供され、Otterize Cloud は有償で提供するようです。ホスティングSaaSという典型的なOSSのマネタイズ手法となりますね。Link
出典: https://www.forbes.com/sites/rashishrivastava/2023/04/20/ive-never-hired-a-writer-better-than-chatgpt-how-ai-is-upending-the-freelance-world/
ChatGPT が人々の仕事のやり方を変えることは皆が予想していますが、実際にどのような影響があるかは想像できない人も多いと思います。
今週、Forbes が ChatGPT によるフリーランス、特にライター市場での影響を取り上げました。UpworkやFiverrといったフリーランスプラットフォームでフリーランスのライターに発注していた企業が、ChatGPTの登場移行、発注を辞めた事例が取り上げられています。またナスダックに上場しているUpworkは投資家向けの資料で、AIの利用拡大が同社のビジネスにとって脅威となることを明示しています。
フリーランスのライターの命運を握っているのはGoogleです。Google が AI が生成したコンテンツのランクを下げるのであれば、企業は変わらずフリーランスのライターに仕事をお願いします。もちろんChatGPTを使わない前提ですが。現状、 Google の方針はAIが生成したコンテンツの評価を下げると発表していますが、技術的にどこまで可能かはまだ分かりません。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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