Ryusuke Fuda's Newsletter #150
- ブロックチェーンゲーム「Pirate Nation」とブロックチェーンゲームの基盤技術を研究開発する Proof of Play がシードで3,300万ドル(約48.9億円) の調達を発表
- Ethereumの大注目アップデートERC-4337のユースケースが急増
出典: https://venturebeat.com/games/unity-backpedal-runtime-fee-policy-update-version-specific/
Unity の新料金プランが開発者からの猛反対を受け変更を一部撤回しました。Unityは9月13日に新しい料金プランを発表したところ、ゲーム開発会社や開発者から猛反発を受けました。
新しい料金プランにおいて開発者から大きな批判を受けているのは、Unity Runtime Feeと呼ばれるUnityを利用して開発したアプリのインストール数に応じて支払うフィーです。開発者ははこれまでUnityを使うためのライセンスフィーを支払っていましたが、インストール数に応じて支払うことになるとアプリを無料で提供し広告収益に頼ってマネタイズをしているアプリは大打撃を受けます。
Unityは今週 Unity Runtime Fee は次期バージョンの Unity でつくられたアプリから採用し、現バージョンのUnityで作成したアプリには当てはめないよう変更しました。
Unity がこのような変更をした背景には、2020年にAppleが行ったプライバシーポリシーの変更による広告収益の悪化があります。Unity は2022年6月に約200人、2023年1月に300人、2023年5月に600人を解雇しており、ビジネスモデルの変更が余儀なくされているように見えます。開発者はUnityに代わるOSSのゲームエンジンの利用を検討することになりますね。 Link
出典: https://www.proofofplay.com/blog/B0jfkM/introducing-proof-of-play-and-announcing-our-seed-round-led-by-a16z-and-greenoaks
ブロックチェーンゲーム「Pirate Nation」とブロックチェーンゲームの基盤技術を研究開発する Proof of Play がシードで3,300万ドル(約48.9億円) の調達を発表しました。
現在のブロックチェーンゲームはアイテムをNFT化しプレイデータの一部をブロックチェーン上に残してはいるものの、ゲームのソースコードやゲームバランスの設定、ゲームの運営自体はこれまでと変わらず中央集権的に運営企業がコントロールしています。
Proof of Play はゲームの運営自体がソースコードで自律的に動くブロックチェーンゲームの開発を目指しています。それには技術的な発展が不可欠で Proof of Play はそのためのインフラ技術も同時に開発していくようです。
Proof of Play は「最終的にはオフチェーンよりもオンチェーンでゲームを作る方がより速く、より効率的になる」と大胆な予想をしています。どのように実現していくか注目です。Link
出典: https://www.alchemy.com/blog/erc-4337-statistics-q3-2023
Ethereumの大注目アップデートERC-4337のユースケースが急増しています。web3ユーザーはERC-4337によって可能になるスマートコントラクトウォレットを利用することで、シードフレーズ不要でメールアドレスや電話番号など様々な方法でウォレットの作成と復旧ができます。またガス代を別の通貨で支払うことやアプリ運営者にスポンサーしてもらうことができます。
web3が抱えていた問題のひとつである複雑で理解に時間のかかるUXがERC-4337によって解決することからサービス提供者による導入が急増しています。
ERC-4337を利用したトランザクションは過去3ヶ月で2,000%成長していることが Alchemyの調査でわかりました。
どのようなユースケースで利用されているかなども分析されているので一読の価値があります。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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