Ryusuke Fuda's Newsletter #131
- YCombinator が最新バッチのデモデイを開催、AI を活用したプロダクトが並ぶ
- Twitterがレコメンデーションのアルゴリズムをオープンソースとして公開
出典: https://hygraph.com/blog/series-b
次世代のCMSを開発する Hygraph がシリーズBで 3000万ドル(約39億円)を調達しました。Hygraph は現在注目されているヘッドレスCMSをさらに進化させたもので、Hygraphは自身をFederated Content Platform (統合型コンテンツプラットフォーム) と呼んでいます。
オンラインのコンテンツ管理システム(CMS)は、この20年で大きく進化しました。初期のコンテンツ管理システムは、コンテンツソースとそれを提示するウェブサイトが一対一の関係にあります。次にデバイスの多様化に伴い、コンテンツはスマートフォン、タブレット、スマートテレビ、音声アシスタントなど、複数の配信先に配信する必要が出てきます。そこで、プレゼンテーション層をCMSから分離することで1対多の関係を実現し、APIを介してあらゆるプラットフォームやデバイスへのコンテンツ配信を可能にするヘッドレスCMSが登場しました。
しかし、ヘッドレスCMSでは十分ではない段階にきています。組織は今、CMSのデータだけでなく、外部のAPIのデータやSaaSツールなどのコンテンツを接続する必要性に迫られています。この多対多の関係を構築するツールが Hygraph です。
ヘッドレスCMS もまだまだホットな分野ですがその次も出てきていて注目ですね。Link
出典: https://techcrunch.com/2023/04/08/ycs-latest-batch-sure-was-a-lot-of-maybe-ai-can-do-this/
YCombinator (YC) の最新バッチのデモデイが開催され、ChatGPT などジェネラティブ AI を活用したプロダクトが多く発表されました。
この半年、OpenAI が ChatGTP とそのAPIを公開したことで AI のユースケースが分析や解析ではなくコンテンツ生成に使えることに変わりました。スタートアップも自社製品に取り入れ、AIをつかった新しいビジネスを構築しています。
YCのデモデイも AI をつかったプロダクトが多く並びました。しかし、中にはピボットして数日でつくったものや実際に使えるかが疑問点が付くものも多く、" AI にならできる...かも?" なものが多いのも事実だったようです。
今を好機と捉えてたくさんのAIスタートアップが出てきています。しかしその中でユニコーン企業となるスタートアップはごくわずかと考えます。 Link
出典: https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2023/a-new-era-of-transparency-for-twitter
Twitter がレコメンデーションのアルゴリズムをオープンソースとして公開しました。これは、3月18日にイーロン・マスク氏が 3月31日に Twitter のレコメンデーションのアルゴリズムを公開すると発表して話題になったものが実行されたことを意味します。
公開する目的は 1. 信頼を取り戻す、2. より良いアルゴリズムにする 事が大きくあると思います。Twitter はバッジの認証をお金を払うことで獲得できるようにしたり、特定のアカウントのツイートが拡散されるようなアルゴリズムになっていることがリークされたりと信頼性を疑われています。また、社内のエンジニアですらアルゴリズムを完全に理解していないとのイーロン・マスクの発言もあります。
オープンソースで公開することでこれらの問題の解決を目指しているようです。オープンソースで公開したことにより多数のエンジニアの目に触れ、ブラックボックスだったアルゴリズムが明らかになります。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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