Ryusuke Fuda's Newsletter #123
- クラウドでの開発環境を提供するJetpack.io が devbox cloud の公開と1000万ドル ( 約13億円 )の資金調達を発表
- Google が ChatGPTのライバル製品である会話型 AI サービス Bard のテスト公開を発表
出典: https://techcrunch.com/2023/02/02/penpot-the-open-source-platform-for-designers-and-their-coders-draws-up-12m-as-users-jump-to-250k/
ニュースレターの #108 でも取り上げた。Figma の Alternativeサービスである Penpot が追加で 1200万ドル(約15.8億円) の調達を発表しました。
きっかけは昨年FigmaがAdobeに買収され、Figmaを離れたユーザーがPenpotに乗り換えたことにあります。Penpotは数週間で5600%増の10万ユーザーを記録しました。現在もユーザーの成長率は500%と高くユーザー数も25万人へと成長しています。
昨年10月の800万ドル調達から4ヶ月と短期間で追加の1200万ドルを調達とアクセルを踏んで勝負していることが分かります。調達資金はOSS版の機能追加とホスティングSaaSのクラウド版の開発に当てるようです。Link
出典: https://www.jetpack.io/blog/announcing-devbox-cloud/
クラウドでの開発環境を提供するJetpack.io が devbox cloud の公開と1000万ドル ( 約13億円 )の資金調達を発表しました。devbox cloud はエンジニアがクラウド上で開発をする環境を提供します。クラウド上で開発するメリットは PCのマシンスペックに依存しない開発の実現と、言語やパッケージ等を自由に好きなバージョンで構築できる点にあります。GitHub も GitHub Codespaces というクラウド上で開発するサービスを出しています。
devbox cloud の既存サービスと違いクラウド環境とローカルマシーンでファイルが自動で同期できます。これにより開発環境をクラウドのみ、ローカルのみと限定する必要がなくなります。また、クラウドでも好きなエディタを使えるのもdevbox cloud だけです。
devbox cloud は 比較的新しいOSとパッケージマネージャーであるNixを使用しています。またクラウドもユーザーに近いエッジで実行されるため接続スピードが速いのも売りにしています。Link
出典: https://blog.google/technology/ai/bard-google-ai-search-updates/
Google が ChatGPTのライバル製品である会話型 AI サービス Bard のテスト公開を発表しました。これはGoogleが2年前に公開した会話に特化したAIモデルの LaMDA の技術がベースとなっています。
LaMDA の特徴のひとつに、Groundedness (根拠性) があります。ChatGPTを使ったことのある方ならわかると思いますが、ChatGPTは会話の中にそれらしい嘘が混じっています。Google は LaMDA開発の精度の数値目標にGroundedness(根拠性)を取り入れ、開発段階で十分なテストを実施しています。
BardのGroundedness(根拠性)の実際のスコアは公開されていませんが、ChatGPTの弱点である「嘘」が限りなくないのであれば Bard が本命のように思えます。Link
💡Information
出典: https://www.miraise.vc/news/miraise-preview-2023
私の所属するファンドのMIRAISEから毎年発表している 「MIRAISE PREVIEW 2023」を公開しました。ソフトウェア技術をスタートアップと紐付けた上で予測しインサイトを加えた内容になっています。是非御覧ください。
MIRAISE PREVIEW 2023
https://www.miraise.vc/news/miraise-preview-2023
👂 Back numbers
過去のアーカイブはこちらからご覧いただけます。
https://ryu.theletter.jp/
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