Ryusuke Fuda's Newsletter #142

Blueskyは元Twitter CEOのジャック・ドーシーが2019年に構想を発表しスタートし、TwitterのいちプロジェクトとしてTwitterから資金提供を受け、分散型のソーシャルのプロトコルをオープンソースで開発してきました。Blueskyアプリは元々はプロトコルの使い方の見本となるアプリとして開発されていました。しかしTwitterが買収されことでBlueskyチームも影響を受けます。その結果 Bluesky は独立して運営する道を選びました。資金調達を行い Blueskyアプリのグロースとマネタイズを開始します。

Twitterが非公開企業になったことでどのくらいユーザーが離れているかは分かりませんが、Instagram が開発する Threads や Bluesky などが好機と捉えています。基本的には機能の差がないのですでにユーザーを抱えている企業がこの流れに参加しやすく、逆にスタートアップは参入しにくいと思います。Link

Ovserve.AI がコールセンター向けの Contact Center LLM を公開しました。Contact Center LLM はコールの要約、コーチングチップの生成、顧客からの質問に対する回答など、コールセンターに特化してトレーニングされたLLMで、会話の自動要約においてGPT3.5より35%精度が高く、通話中の顧客の感情理解において33%精度が高いことが判明されてます。その他にも、コールセンターのスタッフが何を回答すれば良いかを瞬時にアシストするエージェント機能も提供します。

スタートアップがChatGPTに対抗するには、そのビジネス分野でChatGPT よりも精度が高いことを証明し、個人情報がChatGPTに渡す必要がないことを強調する必要があると Ovserve.AI の記事を見て思いました。Link

音楽NFTのトップを走る Sound.xyz が2000万ドル(約28億円) を調達しアーティストへの限定アクセスを解除しました。Sound.xyz は2年前に創業した音楽NFTプラットフォームです。

特長は、アーティストが自ら価格を決め、原盤権を100%コントロールできることです。現在主流のストーミング配信によりアーティストへの収益還元はCD時代に比べて減っています。実際、Spotifyで年間10万ドル以上稼ぐアーティストは世界中で7800人しかいないというデータが出ています。

Sound.xyz はNFTを使うことで音楽事務所やレコード会社、物流といった中間レイヤーをなくすことでこの課題を解決しています。2021年にアーティストを限定して公開した結果、500人のアーティストに総額550万ドルをこのプラットフォームで流通させることに成功しました。これは16億ストリーミングに相当しこれはSpotifyでは100曲未満しか達成していない数字です。

楽曲の一部を所有する権利を高価なNFTとして売る、NFTが転売された際にアーティストへ収益が即座に入るなどデジタルでブロックチェーンを利用することで透明性高く即時に行うことができるのもアーティストに喜ばれている点のひとつのようです。Link

過去のアーカイブはこちらからご覧いただけます。

https://ryu.theletter.jp/

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