Ryusuke Fuda's Newsletter #112
- GraphQLバックエンドを構築・デプロイするための Grafbase が730万ドル(約10.7億円)を調達
- Community Led Growth の為のツールを開発する crowddev が 220万ユーロ(約3.1億円) を調達
出典: https://techcrunch.com/2022/10/27/google-acquires-twitter-backed-ai-avatar-startup-alter-for-100-million-source-says/
Google がAIによるアバターサービスを開発する Alter を 1億ドル ( 約148億円 ) で買収したことが明らかになりました。
Alter はゲームやアプリの開発者がアプリにアバターシステムを入れるためのプラグアンドプレイ技術 Facemoji としてスタートし、Twitterなどの投資家から300万ドルのシード資金を調達。その後 Alter へとリブランディングしています。
開発者は数行のコードでアプリやゲームに没入感のある3Dアバターや3Dのプロフィール写真を取り入れることができます。Google はなぜこの企業を買収したのでしょうか。Alter CEOの Robin Raszka氏の以前のインタビューにヒントがあります。
"アバター技術は、2009年にStripeが登場する前の決済技術のようなものです。次世代の3Dコンテンツをゼロから構築するのは、コストと時間がかかり、困難です。私たちはそれを変え、次世代の開発者やクリエイターに新しい可能性を提供します。”
また、
"UGC、IP、NFT、そしてユーザーが、デジタルスペース、ゲーム、そしてNetflixのアニメシリーズといったサイロを難なく超越できる、全く新しいMCUのようなエコシステムを夢見ているのです。我々はまだWeb3の初期段階にいるのです。"
と話しています。
メタバース空間を行き来する基礎技術でありWeb3も視野に入れていることがわかりますね。Google はアプリケーション単体よりもその裏にあるインフラを得意とすることからアバターの裏にあるインフラに価値を見出したのかもしれません。Link
出典: https://grafbase.com/blog/announcing-7-3m-funding
GraphQLバックエンドを構築・デプロイするための Grafbase が730万ドル(約10.7億円) の調達を発表しました。
GraphQLはデータベース上のデータをフロントエンドやモバイルアプリと通信するAPI向けのクエリ言語とランタイムで近年その便利さから開発者に人気が出てきています。Grafbase はスキーマを定義するだけで GraphQL のエンドポイントをデータベースとバックエンドの構築をしてくれるサービスです。
これに先行するサービスの Hasura が今年2月に 1億ドルの大型調達をしており、この分野への投資が加熱し始めていることがわかります。Link
出典: https://www.crowd.dev/post/pre-seed
Slack, Zoom, Trello などの成功によって、Product Led Growth が SaaS企業を中心に注目されスタートアップのお手本のようになってきています。
もうひとつ注目の単語に、Community Led Growth があります。ユーザーコミュニティが製品をドライブしていくグロース手法で Web3 の DAOなどと相性が良いことから盛り上がりを見せています。
しかし、Community Led Growth は社員ではないコミュニティで GitHub、Discord、Twitter、Reddit などを横断する必要があり、マネージメントが相当難しいことは明らかです。crowddev はプロダクトをコミュニティで開発していく為の管理、解析ツールを開発しています。そして今週、220万ユーロ(約3.1億円) を調達しました。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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