Ryusuke Fuda's Newsletter #93
- Adobeが画像データの編集履歴を追跡するツールをオープンソース化
- AIによるコード補完サービスを開発するtabnineが1550万ドル (約20億円) の資金調達を発表
https://blog.arduino.cc/2022/06/07/ready-to-transform-the-enterprise-world-we-are/
昨年の5月にこの ニュースレター#41 で Arduino 2.0のリリースを取り上げました。そこから1年経ち、ArduinoはシリーズBで 3,200万ドル(約42.9億円)の調達を発表しました。
Arduino はオープンソースで提供してきたことで、アーティスト、ホビイスト、エンジニア、発明家を含む何百万人ものアクティブなユーザーコミュニティを形成してきました。
今回の調達資金でプロフェッショナル向けにローコードクラウドサービスを開発しエンタープライズへ進出するようです。Link
出典: https://techcrunch.com/2022/06/13/adobe-misinformation-cai-c2pa-open-source/
インターネット上の画像がオリジナルなのか、編集されたものなのか、ディープフェイクなのかは一見すると分かりません。そのため選挙や戦争に利用されることもこれまでありました。Adobe は2019年にこの問題に取り組む Content Authenticity Initiative(CAI)プロジェクトを発足させました。
画像データに対して作者や編集履歴などの情報を埋め込み、それが可視化されるというアプローチでこれまで Adobe の自社ツールや Twitter, NewYork Times, BBCなど CAI のメンバーのサイトで実用化されてきました。
今週 Adobeはこのツール群を オープンソースで公開し、誰でもサイトに簡単なコードを埋め込むだけで画像データの詳しい情報を取得、更新できるようになりました。
出典: https://www.tabnine.com/blog/announcing-tabnine-next-generation/
tabnine はエンジニア向けにAIによるコード補完サービスを開発するイスラエルのスタートアップです。2017年にシードの資金調達を実施し時間をかけて開発をすすめてきました。
最初は vim や Emacs といったIDE外でのコード補完で知られ、徐々に様々な言語やIDE, VS Codeと連携していき、今では100万人の開発者が使うまでに成長しています。
tabnine Pro とエンタープライズの有料プランによりビジネスモデルも確立してきており、今週新たに 1550万ドル (約20億円) の調達を実施しました。
AI による補完サービスは今後クリエイティブ制作の様々な分野で出てくることが予想されます。Link
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