Ryusuke Fuda's Newsletter #102
- NPC向けのAIを開発するInworld が5,000万ドル(約68億円)を調達
- マーク・ザッカーバーグがMetaの次のヘッドセットは10月発売予定と発表

出典: https://future.com/will-gpt-3-ai-change-seo/
先週配信したニュースレターで取り上げたブラウザとGoogle検索の問題点をSEOという観点で今週は深堀りしていきたいと思います。
Google検索が登場して以来、コンテンツ保有者は常にGoogleの検索順位がビジネスに直結する為Googleのアルゴリズムに合わせてサイトを最適化させてきました。今まではノウハウを持つコンサルタントが主役となってSEO対策が行われてきました。
ところが、GPT-3 の登場以来、AIコピーラインティングの分野が急速に発展しAIがGoogleのアルゴリズムに最適化したコンテンツを量産し始めました。Google はAIが作成したコンテンツはガイドラインを逸脱するものとみなすと発表し警笛を鳴らしました。しかし、AIコピーラインティングをベースに人が編集を加えたものまでは判別できず、実質的な意味をなしていません。
そんな中 copy.ai や Jasper.ai といったAIコピーラインティングのスタートアップも台頭してきています。GoogleがAIコンテンツと格闘する中、DuckDuckGo など別のアプローチで伸び伸びと事業を推進するスタートアップはまさにイノベーションのジレンマを逆手に取っています。Link

出典: https://venturebeat.com/game-development/inworld-ai-raises-50m-to-populate-games-and-the-metaverse-with-smart-characters/
今年の3月にこのニュースレターで取り上げたアバターに脳を与えるInworld が5,000万ドル(約68億円) を新たに調達しました。
今年の3月に1,050万ドル(約12.1億)を調達してから5ヶ月での大型調達となりました。前回の調達時は開発中でどのようなアウトプットになるか不明なところが多かったものの、デモビデオも公開され徐々に全容が明らかになってきました。
ゲーム内でキャラクターと出会い、会話をした経験が誰にでもあると思います。たいていの場合、2,3事話した後は同じことを繰り返すのみになっています。もし彼らと何時間も話すことができたらどうなるでしょうか。メタバースやゲームでNPC(ノンプレイヤーキャラクター) を魅力的にすることはユーザー体験向上に大きく貢献していくことになるでしょう。Link

出典: https://arstechnica.com/gadgets/2022/08/metas-next-vr-headset-will-launch-in-october/
現在世界で一番売れているVRヘッドセットの Oculus Quest 2 は Meta が 2020年10月に発売したものです。マーク・ザッカーバーグはPodcastで次のバージョンは今年の10月に発売されると発言しました。丸2年を経てどう進化したかが気になるところです。
ザッカーバーグによると、ヘッドセットをつけている人の表情を即座に反映することができる機能と、複合現実( Mixed Reality ) 機能が新たに加わるようです。
上記の2点から推測するに高性能のカメラとそれを処理するチップが必要な為高額になることが予想されます。Microsoft の MRヘッドセットである HoloLens も当初は BtoC も視野に入れていましたがすぐに BtoB に切り替えアメリカ軍と大型契約を結び一般ユーザーから姿を消した過去があります。Metaが出す次の高価格帯のヘッドセットが一般ユーザーに受け入れられるとは考えにくいのでどういう戦略か気になるところです。企業向けを視野に入れているのかもしれませんね。Link
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