Ryusuke Fuda's Newsletter #147

- AI開発プラットフォームのHugging Face が2億3500万ドル(約244億円)の調達を発表
- オープンソースの Next.js用のバックグラウンド処理ツールを開発する Trigger.dev が 300万ドル (4.3億円) を調達
- Ethereumの振興レイヤー2ネットワークの Base がメインネットローンチ後わずか3週間で350万ユーザーを獲得
布田隆介 2023.09.03
誰でも


夏休みをいただいておりました。今週よりニュースレター再開いたしますので皆様どうぞよろしくお願い致します。

出典: https://venturebeat.com/ai/hugging-face-gets-a-235m-group-hug-led-by-salesforce/

出典: https://venturebeat.com/ai/hugging-face-gets-a-235m-group-hug-led-by-salesforce/

AI開発プラットフォームのHugging Face が2億3500万ドル(約244億円)の調達を発表しました。Hugging Face はGitHubのAI開発特化版で、モデルやデータセットなどのAI開発に必要なものがクラウドに保存されており、誰でも参照することができるプラットフォームです。

Hugging Face はそれだけでなくOpenAIのGPT-3に匹敵する強力なオープンソースの言語モデルを作成するボランティア主導のプロジェクト、BigScienceを立ち上げ、独自のモデル作成にも取り組んでいます。

今回出資した投資家は、Google、Amazon、Nvidia、Intel、AMD、Qualcomm、IBM、Salesforceなどです。OpenAIに投資するMicrosoftは入っていないので Google, AmazonはOpenAIではなくHugging Faceと協業していく可能性が高いと思います。

今回の資金調達により評価額は45億ドルに達したと言われています。これはHugging Faceの現在のARRの100倍の数値であり、投資家からかなり高い評価が付けられたことがわかります。Link

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出典: https://trigger.dev/blog/3m-dollar-seed-round

出典: https://trigger.dev/blog/3m-dollar-seed-round

オープンソースの Next.js用のバックグラウンド処理ツールを開発する Trigger.dev が 300万ドル (4.3億円) を調達しました。

Trigger.dev は開発者向けのサービスで、主にバックグラウンドでの処理に特化しています。システム開発において、時間のかかる重い処理や外部サービスに処理を委ねたる際にバックグラウンドでの処理が必要になりますが、自前で構築するにはテストを含めてコストが高いので外部サービスを利用するケースが増えています。

先月にこのニュースレターで取り上げたReact向けのメール送信サービス Resend も300万ドルを調達しており、React, Next 向けのツールの資金調達が目立っています。フロントエンド開発のフレームワークが Next.js に定着してきたことが要因と考えます。 Link

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出典: https://thecurrencyanalytics.com/altcoins/ethereum-layer-2-network-base-achieves-remarkable-milestone-with-3-5-million-users-in-just-three-weeks-67034.php

出典: https://thecurrencyanalytics.com/altcoins/ethereum-layer-2-network-base-achieves-remarkable-milestone-with-3-5-million-users-in-just-three-weeks-67034.php

Ethereumの振興レイヤー2ネットワークの Base がメインネットローンチ後わずか3週間で350万ユーザーを獲得しDAUで同じくEthreumのレイヤー2ネットワークのArbitrumを抜きました。

Baseは2023年2月に、大手取引所のCoinbaseがテストネットに公開した独自のEthereumのレイヤー2チェーンです。トランザクションのスピードが既存の金融サービス並であるなどの特徴があるようですが、一番の注目は Coinbase が、Coinbaseが持つ1億人のユーザーをオンチェーンの世界に乗せるために開発された点です。

わずか3週間で350万ユーザー獲得に寄与しているのは、Baseネットワーク上で提供され、短期間で人気アプリとなったfriend.techの存在があります。 friend.tech はソーシャルのネットワークに資産性を持たせ、売買することができるプラットフォームで一部のクリプトインフルエンサーの間で火が付き、人気Dappsになりました。(friend.techは現在も招待制)

チェーンの性能の高さを謳ってDapps開発者を集めることが一般的だった中、今回のCoinbaseの事例を参考にしたすでにユーザー基盤を持つ企業がチェーンを開発するプロジェクトは今後増えていくと思います。Link

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https://ryu.theletter.jp/

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