Ryusuke Fuda's Newsletter #146
- オープンソースソフトウェアのセキュリティに取り組む Socket が2,000万ドル(約28億円)を調達
- What comes after Zoom?
出典: https://neon.tech/blog/series-b-funding
サーバーレスなPostgresを開発する NEON が 4,600万ドル(約64億円)を調達しました。NEON は昨年のこのニュースレターで紹介し、私が所属するVCの MIRAISE PREVIEW 2023 でも紹介し注目しているサーバーレスデータベースのスタートアップです。
NEONのブログに詳しく書いてありますが、NEONが目指している市場は明確です。それはリレーショナルデータベース版のMongoDBです。MongoDBはオープンソースのNoSQL型のデータベースで、AWS, Azure がある中で独自のクラウドで勝負しエンジニアに選ばれIPOしました。NEONも同様のことを考えています。リレーショナルデータベースは既にMySQLがありAWS, Azureで人気ですが、近年は性能面でMySQLよりもPostgresが選ばれる傾向があります。Postgres は AWS, Azure などに製品はありますがこれから成長するフェーズです。
まだ創業2年目ですが、累計で150億円以上を調達していることが驚きですが、USの投資家はここぞというスタートアップへ素早く大きな投資をする姿勢は見習いたいですね。Link
出典: https://socket.dev/blog/series-a
もうひとつ、このニュースレター と MIRAISE PREVIEW 2023 で取り上げた注目企業 Socket が 2,000万ドル(28億円) を調達しました。
Socketはオープンソースソフトウェア(OSS)のセキュリティ問題に取り組む企業です。OSSのセキュリティの脆弱性を検知し、リスクを知らせてくれることでOSSを利用する企業や開発者を助けています。
Socketは資金調達と同時に、インストールするOSSソフトの安全性を即座に可視化するChrome拡張や、Go言語をサポートするなどいくつかのアップデートを発表しました。Link
出典: https://www.ben-evans.com/benedictevans/2020/6/22/zoom-and-the-next-video
Skype はこれまでもあったIP電話をエンジニアリングと使いやすい体験でコンシュマー向けにし、Flickr はすでにあったクラウドを利用し画像共有を可能にし、それぞれ代表的な企業へと成長しました。しかし、その後通話やクラウドがコモディティ化したことで今ではFacebookやInstagram, Snap, Slackなどが機能ではない部分を訴求し、新しい市場を開拓していきました。
Zoomはどうでしょうか、Zoomはビデオ版のSkypeといえます。ビデオ機能が簡単に実装できる今、Zoomをディスラプトするような製品が出てくることが見込まれると a16z の元パートナーの Benedict Evans氏が考察しています。Link
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https://ryu.theletter.jp/
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